福井三国「旧森田銀行」に佇む

水運の町・三国の栄華を映す

遠く奈良時代に荘園からの年貢積出港の記録が残る福井三国。江戸時代から明治初期にかけて、日本海航路の北前船貿易の主要港として栄えるもののやがて西洋から導入された蒸気機関車による陸送によって水運が陰りを見せだした頃、三国の廻船業者、森田家はいち早くその兆しを察知し、大胆にも銀行業へと業態転換を図った。地元の名士であり信頼も厚かった森田銀行は瞬く間に福井県下随一の銀行として成長する。1920年に建てられたこの銀行ビルは大正・昭和・平成と日本の激動期を眺めてきた。今はその本来の役目を終えて貴重な文化財として公開されている。

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